平成23年3月11日午後2時46分発生の巨大地震は未曾有の大震災となり、又4月7日夜半に起こった最大規模の余震により持ち応えていた部分もダメージを受け、被害の拡大につながり、約3割の組合員が深刻な被害を受け、賛助会員の中にも甚大な被害を受けた事業所がありました。幸い組合事務局は建物事態は古いのですが、損傷や散乱もなく電気、水道の復旧も早く業務を続けることができたのは幸いでした。
この間ひと月余りの大混乱は思考回路も尋常ではなく過酷な現実を嘆き、余震に怯える日々であったと振り返ります。
全国の日装連単組の皆様がいち早く義援金を募り、総会の懇親会などの経費を削減されたりして長く不況でそれぞれ厳しい組合運営の中、ご厚情を届けて頂きました。
全国組織の強みをこれほど心強く有難いものと感じた事はございません。
ボランティア活動にご参加頂いた方もおられる事でしょう。又、全国にちりぢりになった被災者のお世話などいろんな形のご支援に本当に心から深く感謝申し上げます。
組合では早くから被災地を優先的に防じんマスクを無償配布、ラベル交付申請書類の無償配布など実施し、6月8日の総会で23年度の組合費は全員全額免除とし、被害の大きな組合員には見舞金を送ることを決議いたしました。
まだまだ復旧を迅速に進めるには難題や懸念材料が多く、階段を昇るような明確な復旧には程遠いのが現状です。日本人のライフスタイルの変換点になると思われるこの震災が「住」にどのように影響してくるのか・・・。
今は目前の電力不足、熱中症対策に神経を傾注して復旧に全力で共に邁進して参りたいと存じます。
平成23年7月
宮城県室内装飾事業協同組合
理事長 菊池 一成